episode 10 #2

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何故、高倉が昔の自分を封印してまで黒澤建設に入社したのか。 それは一人の親友の存在があった。 のちにこの理由が分かることでしょう。 美緒は夕方になり、部長から頼まれた書類を営業部に持って行く。 その前にトイレに行き、自分を落ち着かせる。 『落ち着くのよ、書類届けるだけだから』 美緒はやはり永嶋の顔を見るのが怖い。 忘れたくても忘れられなかった思い出が蘇るから…。 深呼吸をして、美緒はいよいよ営業部に。 営業部のドアをノックして中に入る。 嬉しいことに中には誰も居なかった…。 大きく息を吐いた。 ”ラッキー!永嶋さん居ないじゃん” 美緒は永嶋のデスクに書類を置き、そそくさと営業部を出たその時、目の前には永嶋がっ 『あっ、お疲れ様です。部長から頼まれた書類、デスクに置いておきました』
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