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美緒は永嶋に頭を下げ、すぐにその場を離れようとした時、腕を掴まれた。
「ちょっと顔貸してくれるか」
永嶋は美緒の腕を引っ張り、会議室に向かい、美緒は抵抗することが出来なかった…。
会議室に入ると、永嶋は鍵を掛けた。
永嶋は美緒を見つめ、美緒は金縛りにでもあったのかの様に動けずにいた。
永嶋はゆっくりと美緒に近づいて来る。
美緒の心臓はバクバクしていた。
美緒の目の前に立った永嶋。
「そんなに俺に逢いたくなかったか。
俺はちゃんと待ち合わせのあの店で待ってたんだぜ。二時間もな」
永嶋はそう言って美緒を抱きしめた。
「美緒…、今の俺は昔の俺とは違う。
離婚したんだ。だからもう美緒を苦しめることも悩ませることもない。
俺たちやり直そう、もう一度」
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