episode 10 #2

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美緒は永嶋に頭を下げ、すぐにその場を離れようとした時、腕を掴まれた。 「ちょっと顔貸してくれるか」 永嶋は美緒の腕を引っ張り、会議室に向かい、美緒は抵抗することが出来なかった…。 会議室に入ると、永嶋は鍵を掛けた。 永嶋は美緒を見つめ、美緒は金縛りにでもあったのかの様に動けずにいた。 永嶋はゆっくりと美緒に近づいて来る。 美緒の心臓はバクバクしていた。 美緒の目の前に立った永嶋。 「そんなに俺に逢いたくなかったか。 俺はちゃんと待ち合わせのあの店で待ってたんだぜ。二時間もな」 永嶋はそう言って美緒を抱きしめた。 「美緒…、今の俺は昔の俺とは違う。 離婚したんだ。だからもう美緒を苦しめることも悩ませることもない。 俺たちやり直そう、もう一度」
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