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episode 15 #2
麻紀と知美は美緒のデスクの前に立つ。
「だって…、主任と大沢さん、凄く仲がいいし、仕事もよく一緒にしてるじゃないですか」
麻紀と知美は、入社当時から大沢のことがお気に入り。『私と大沢は同期ってだけだよ。
それ以外は何もない。それに大沢には結婚を決めた彼女が居るしね』
この美緒の言葉に、麻紀と知美はノックアウト。
フラフラと自分の席に戻って行く二人の姿に、美緒は静かに微笑んだ。
『ピュアなんだよねぇー。可愛い』
十二時を五分ほど過ぎてから美緒がロビーに現れ、二人は近くのカフェへと。
『おごってくれるって言うから、もっと高いものだと思ったのに』と嫌味を言う美緒。
「一時間の昼休みでステーキ食おうなんて考える神経がおかしいぞ」と大沢が反撃。
『おかしいって失礼ね。あんたがケチなだけでしょう』
しばらく冗談を言い合ったあと、大沢の口から出た言葉は…。
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