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高倉は、朝から落ち着かない様子…。
「ルキヤ、お前なんかあったのかよ。
なんか朝からソワソワしてねーか」
「分かった!女だっ、女っ」
と営業部でからかわれていた高倉。
「何にもありませんから。
外回り行って来ます。戻らないで直帰です」
高倉はそう言って、逃げる様に営業部を出た
「はぁ…、ダメだぁ…、頭の中は美緒さんワールドになってるよ…」
美緒に逢いに行くと決めたものの…。
高倉の中には不安が渦を巻いていた。
”約束をすっぽかし、その後全く連絡をしてこない美緒には、きっと何か考えがあるはず
。だから連絡をして来ないに違いない”
と、そんなことを考えていた高倉。
ここに居る高倉は、誰も知らない高倉の姿…
女のために努力をするなんて…。
嫌…、昔も同じ様なことがあった…。
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