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午後八時を過ぎ、美緒はあくびが止まらなくなっていた。
『今日はもう限界だな、八時過ぎたか。
そろそろ家に帰って、早めに寝るとしますかね』
美緒がデスクを片付けていると、部長が戻って来た。
「沢口お疲れ、ちょっといいか」
帰ろうとしていた美緒に、部長が仕事の話を始めてしまった…。
話は長々と一時間を過ぎて、あくびをこらえるのが苦しかった美緒。
オフィスを出たのは九時半を過ぎていた。
『もぉー、部長はどうしていつも帰り際に言うかな?せっかく早く帰って、早く寝ようと思ったのに…。
大沢のこと言えないじゃん。私を遣うな。
はぁ…、お腹空いたな…。何食べよう』
どんなに怒っていても、やはりお腹は空くようなのです。
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