episode 15 #2

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午後八時を過ぎ、美緒はあくびが止まらなくなっていた。 『今日はもう限界だな、八時過ぎたか。 そろそろ家に帰って、早めに寝るとしますかね』 美緒がデスクを片付けていると、部長が戻って来た。 「沢口お疲れ、ちょっといいか」 帰ろうとしていた美緒に、部長が仕事の話を始めてしまった…。 話は長々と一時間を過ぎて、あくびをこらえるのが苦しかった美緒。 オフィスを出たのは九時半を過ぎていた。 『もぉー、部長はどうしていつも帰り際に言うかな?せっかく早く帰って、早く寝ようと思ったのに…。 大沢のこと言えないじゃん。私を遣うな。 はぁ…、お腹空いたな…。何食べよう』 どんなに怒っていても、やはりお腹は空くようなのです。
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