episode 19 #2

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三人は美緒の部屋で浴衣に着替えて、花火大会に向かった。 地下鉄は、花火大会に向かう人たちで、凄いことになっていた。 「何よっ、この人の多さは! こんなんじゃ前に進まないでしょう」 真理子はいつも車で行っているので、こんなに人が多い地下鉄は初めてのことだった。 『真理子は初めてだからビックリしてるけど、毎年この状態だから。花火大会は。 ねっ、涼子』 「そうだよ、真理子。でもちゃんとたどり着くから安心して」 と美緒と涼子は落ち着いていた。 花火大会の会場に着き、三人は人混みをかき分けて歩く。 『そろそろ花火上がるね』 三人は立ち位置を決め、花火が上がるのを待つ。 「毎年のことながら、上がるまでのこの瞬間がワクワクするわ」 涼子は毎年同じことを言っている。
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