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こんなことを考えているうちに、花火大会は終わってしまった…。
「あっという間に終わっちゃったね」
「ずっと見ていたいよね、花火」
真理子と涼子が名残惜しそうに言っていた。
『この一瞬だから、花火は綺麗な思い出として残るんだよ。
また、来年までのお楽しみ』
美緒の言葉に二人は空を見上げ、うなづく。
「さてと、花火大会も終わったことだし、このあとは美緒の部屋で朝まで呑みますか」
とさっきまでしんみり浸っていた涼子はコロッと変わり張り切る。
この切り替えの早さには、感心してしまう。
「美緒、今日、高倉くん来るんだよね」
高倉のことなど、すっかり忘れていた美緒。
『あぁー、高倉ね、九時過ぎには来るってメール来てたわ』
この後、しばらく高倉の話になった。
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