6人が本棚に入れています
本棚に追加
「高倉くんも花火大会来ればよかったのにね。凄く綺麗だったのに…。
それに、美緒の浴衣姿も見れたのに」
と涼子の目はちょっといやらしい…。
「でも、これから一緒に呑むんだからいいんじゃない。
高倉くんって、よっぽど美緒のことが好きなんだね。女の中に男一人で呑むって言うんだからさ」
真理子と涼子が高倉の話をしている中、美緒は高倉と永嶋、二人の顔を思い出していた。
「美緒、黙ってないで何とか言いなさいよ。
高倉くんとは、本当に友達な訳?
昨日だって、二人で買い物に行って、食事したんでしょ。それで何もない訳?」
涼子は男のことになると、やたらと突っ込んでくる。
『何もないよ。ただの友達。それだけ』
美緒はそう言いきって、さっさと歩いて行った。
最初のコメントを投稿しよう!