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中島公園のど真ん中に池があり、その近くのベンチに座った二人は、ボートに乗っている人たちを見つめていた。
「ここはのどかでいいな…、落ち着くよ」
『そうだね…、こんな街中なのにね』
この後、二人は何も話さずに、ただ…、池を見つめていた。
言葉のない中、美緒はそっと永嶋の手を握った。
そして、永嶋も美緒の手を握り返す。
永嶋は美緒から手を離し、美緒を抱き寄せた
そして、二人は見つめ合い、唇を重ねた。
この頃、美緒が他の男と逢っているとは知らない高倉は、ウキウキしながら、キャンプのための買い物をしていた。
「バーベキューセットにテントにテーブルとイス、あとは…あっ、キャンプ用の食器。
あとは、あと何が必要なんだ。
美緒さんのために、完璧にしないとな。
きっと喜んでくれる」
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