episode 21

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美緒はそれ以上何も言わず、永嶋が眠りにつくまで手を握っていた。 永嶋の寝顔は、まるで小さな子供だった…。 何故、永嶋は美緒に何も言わないのだろう… 仕事で疲れているなんて、何故そんな嘘を… 嫌、嘘ではないのだろう…。 ここのところ、永嶋は大きな契約に関わっていて、大変だったことは分かっている。 だが、それだけではない…。 もっと別の理由があるはず…。 そんなことを考えていると、美緒は眠れずにいた。 『あぁー、真理子と涼子に何て言ったらいいのかな?本当のことは言えないし…』 そんなことを考えてると、またまた目が冴えたので、美緒はこんなことを。 『朝ごはんでも作ってあげましょうかね。 朝ごはんでごまかせる訳じゃないけど、たまにはね』 美緒はそう言って自分に気合を入れ、コンビニに買い物に行った。
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