14人が本棚に入れています
本棚に追加
「美緒に情けない姿を見せちまった…。
理奈…、もう二十七年にもなるんだな。
理奈が逝っちまって…。
俺はいつまで、お前を愛し続けるんだ…。
俺はいつまで、お前を求め続けるんだ…」
最近の永嶋の様子がおかしかったのは、仕事のことではなく、過去にあった…。
その過去を知るものは、誰も居ない…。
永嶋は生涯十字架を背負うほどの過去が…。
「美緒…、すまない…。
俺は…、過去から逃れられないんだ…。
その過去に、美緒を巻き込むことになっちまって、本当にすまない…」
永嶋が逃れられない過去…。
その過去に美緒を巻き込んでしまうとは、一体どうゆうことなのだろうか?
この事実を美緒が知ったとき、どうなってしまうのだろうか?
そんなことを考えると、永嶋は胸が張り裂けそうだった…。
最初のコメントを投稿しよう!