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こうして、話はなんとか終わり、夕方、真理子と涼子は帰って行った。
部屋に一人になった美緒は…。
『ごめんね…、今は話す訳にいかないんだ。
嫌、これからも話す訳にはいかないんだ。
私たちが会社に居る間は…。
人に言えない様な恋愛はしちゃいけない…。
頭では分かっててても、もう戻れない』
美緒は頭を抱えていた。
その時、美緒の携帯が鳴った。
『今度は誰だ…』
と携帯を見ると、永嶋だった。
『永嶋さん!?もしもし、永嶋さん』
「美緒、悪かったな。あんな時間に呼び出して」
永嶋の声はいつもの永嶋の声だった。
『ううん、気にしないで、眠れた?』
「美緒のおかげで良く眠れたよ。
今、中島公園に居るんだ。出て来ないか。
散歩でもしよう」
美緒はホッとした。
『中島公園、分かった、今から行く』
美緒は電話を切ってすぐに部屋を出た。
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