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美緒はウキウキしながら、永嶋に逢いに行った。
中島公園に入り、すぐに永嶋の姿を見つけて叫ぶ。
『永嶋さぁーん』
笑顔で手を振る
「美緒ー!」
永嶋も手を振っていた。
永嶋の元に行くと、美緒は笑顔でひとこと。
『いつもの永嶋さんの顔になったね』
「すまなかった…、美緒には情けない姿を見せちまって」
初めて見た永嶋の姿だった…。
『ううん、私はちょっと嬉しかったよ。
普段見れない永嶋さんの姿が見れて』
美緒がそう言うと、永嶋は美緒を抱きしめた
「もう大丈夫だから。
美緒のおかげで、俺はもう大丈夫だから」
その言葉は、まるで自分に言い聞かせている様だった…。
「美緒、散歩するか」
『そうだね。散歩しようか』
美緒がそう言うと、永嶋は美緒に手を差し出し、美緒は少し照れながら、永嶋の手を握り、二人はゆっくりと歩き出した。
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