灰色の姿

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「ネージュ様、少しは休まれた方がよろしいかと....最近寝ていないようなので」 「平気だよ。ありがとう」 ヨハンの屋敷についたら会議に向かわないとね。説明がまだだったと思うけどハイドのことを説明するね。 ハイド・ロゼ、ロゼ家の三男で代々ウィング家に使えているがそれは表向きで本来はフェアル家に使えている。馬車に揺られているとルースさんと舞踏会へ一緒に行ったのを思い出す。 あの頃は何も知らないで過ごしていた。ムーンは元気かな? 昔のことを思い出していると急に馬車が止まった。 「なんですか?」 「私が見てきます」 なにかいやな予感がする。 「いいえ。降りない方がいいでしょう」 馬車の中で息を殺していると何人かの足音がした。ハイドは僕を庇うような位置に移動する。 僕は眼帯をはずし能力を使う。 『この馬車がそうか?』 『ハイネとかいうやつの馬車じゃないきがする』 なるほど、ハイネさんを消そうとしているわけだ。ここらへんはハイネさんの領地。疑われるのは仕方がないこと....。
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