灰色の姿

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恭が僕の眼帯に触れようとするとハイドが恭の腕をつかむ。 「何だい?君は」 重い空気だ。 「その汚い手でヨハン様に触るな」 ハイドは殺気を放っている。僕はハイドの肩に手を置き 「ハイド、離しなさい。」 と言った。 「ですが!」 「僕は大丈夫。」 ハイドはしぶしぶ恭の腕から手を離し後ろにさがった。 「で、外してもらえませんか?」 「いいですよ」 僕は眼帯を外し机の上に置いた。右目は前髪で隠れていて見えないから安心はできるが紋章が見えたらおしまいだ。 「まだ隠しているかもしれないから前髪をあげてみてくれませんか?」 『ネージュに似ている。その正体を暴いてやる!』 「この!」 「ハイド。......醜いですがそれでもいいなら」 そう言って前髪をあげようとするとルーイさんが会話に割って入ってきた。
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