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暖かな日差しと大きな菩提樹の与えてくれる木陰と爽やかな風に、全身投げ出すように公園のベンチに寝転んで、平日の真っ昼間を過ごす。
5月の麗らかな日
わたしは大学を卒業したものの、就職することも出来ず、実家に帰ることも叶わず、短期のバイトを掛け持ちして食いつないでいる。
こんなはずではなかった
こんな生活いつまでも続くわけはない
なにかに追いたてられるような焦燥感をいつも抱え、生きることに精一杯で、先のことを考える余裕もなく、考えても不安になるばかりで、わたしは本当に疲れていた。
田舎の母親がよくいっていた言葉
「お天道様が見てるよ」
「お天道様に恥ずかしくないように」
「お天道様の力を借りな」
わたしはどうしようもなく疲れたら、お日様に当たるようになっていた。
そんなわたしが皮肉にも紫外線アレルギーになってしまうとは……
なので、今ではお日様の光を直接当たることは叶わず、日陰でお日様の気配を感じるのが精一杯。
それでも元気を貰える。
わたしはお日様が大好きだ。
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