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わたしはできるだけ時間が許す限り、公園に通い、同じベンチに腰かけ、あの歌声を待った。
お日様以外にこんなに執着したのは初めてだった。
毎晩意識を手放す瞬間まで、わたしの中にあの歌声があった。
早くあの歌声に触れたい。
わたしの中で再生され続けている歌声は、擦りきれたレコードの様に音が磨耗して、あの豊かで温かで心の奥底を撫でるように響き渡る歌声そのものではなくなっていて、ひどくわたしを落ち込ませた。
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