第1話

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入社して最初に配属になった企画開発部で同期のあいつ…青葉と知り合った。 快活、責任感が強くどんな仕事も弱音一つ吐かない青葉は老若男女共に高い支持を受けたいわゆる人気者だった。 おかしいと思ってんだよ、そんなのが自分で言うのもあれだけど地味な俺と気が合うなんてサー あれだろ、結局のところ気が合うじゃなくて、気がある、だろ?入社してすぐから好きだったなんて言うんだもん。 いや笑えないって! 自分で自分に突っ込んでまたため息。 コーヒーを一口。はぁ、リラックス。 あ、そっか、だから秘書課に異動になった時初めて見る不機嫌面だったのか。 てっきり羨ましいのかと思ってた。 秘書課に行くと合コン三昧…というのは聞いていたが噂は本当で年頃男子が俺しかいない秘書課では俺はモテモテだ。 や、仲介役、と言う意味で。 それでも毎週のように飲みに出掛ければ出会いも、酒からくる錯覚を起こす女の子もで出てくる。 地味で皆の面倒押し付けられる男を安全牌と思うのか、草食系、癒し系に見えるのか、キラキラギラギラ系にいかない女の子に意外とモテた俺は入社するまでお付き合いした人、一人、企画にいた三年間お付き合いした人、一人だったにも関わらず秘書課の三年間でお付き合いした人が両手で余る程になった。 ま、大抵二ヶ月で振られたが。 その度やけ酒のお供は青葉だったが。
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