クリスマス・エクスプレス

26/33

301人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「伊吹(いぶき)!」 その声はあまりにも懐かしく愛しく強く、私の中の何かを揺らした。 1年と少しの間。 目の前に、会うことを願って止まなかった彼の姿が見えた。 期待してもいいだろうか。 会いたかったと、言ってもいいだろうか。 「…柊(しゅう)」 彼の名前を口にした瞬間、私の身体はその力強い腕の中に捕われた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

301人が本棚に入れています
本棚に追加