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柊の言葉に、黙って頷く。
そうだ。
私はずっと、逃げていた。
失いたくなかった。
彼を。
きちんと向き合って傷つくのが怖かった。
会いたかったし声が聞きたかったし、触れたかった。
だけど。
はっきりと自分の気持ちを伝えてこの関係が壊れることをずっと恐れていた。
好きだったから。
誰よりも。
そばにいたかったから。
たとえ遠く離れていたとしても。
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