第1話 ただ平凡な幸せ

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~中庭~ 後輩「遅いです、先輩」 主人公「悪いな後輩、遅れた」 主人公「そんじゃ、そこのベンチに座ってめしくうか」 後輩「はい」 主人公「にしてもあれだな」 後輩「?」 主人公「普段、あんまり自分のしたいこと言わない後輩が飯誘ってくるとは思わなかったぞ」 後輩「別に、私にだって感情はあります。ただ表に出にくいだけで……」 主人公「そそ、だからクラスでも浮いてそうだわ」 後輩「ぐっ」 主人公「マジかよ、友達作っとけよ。世界が変わって見えるぞ」 後輩「友達ならいます」スッ 主人公「俺を指すな、クラスにいないだろうが」 後輩「…いなくても困りません」 主人公「そこだよな、なまじ優秀だと、そんな思考になるからな。まあ、無理に作るもんでもないか」 後輩「ですです」 主人公「それに…」 後輩「?」 主人公「出てこいよ、草むらなんかに隠れやがってストーカーかよ」 幼馴染み「どうして」 アイドル「わかったんですか!?」 主人公「いや、頭のリボン丸見えだったぞ」 アイドル「わたしのせいでしたか……」 幼馴染み「ぬかったわい」 主人公「まあいいや、四人でめしくうか いいよな?」 後輩「構わないです」 幼馴染み「やたー!私の卵をプレゼントしちゃう!」 アイドル「じゃ、私はハンバーグを」 後輩「どうも」 主人公「それに、お前には俺達がいる」 後輩「はい」
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