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『僕の夢』
「......この3年間はとても充実していました。実験も、扱う薬草や鉱石の種類も増えて大変でしたが友達のおかげで乗り越えられました。友達たちが師匠から適切なアドバイスや励ましを貰っているのは正直羨ましかったです。
僕の腐れ師匠は、初級錬金術師の試験に緊張して震える僕の右手を握り締め、カエルの手に変えました。
左手だけで実験を行った僕が無事に合格出来たのは、結果よりも精神力を評価して下さった試験監督のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。
僕の夢は、緊張したら右手がカエルになるという呪いを解いて、社会に貢献できる立派なアルケミストになることです。」
中等部卒業生代表・ヴィンセント・クルス
保護者、
錬金術師協会から勧告処分を受ける。
善意の錬金術師からヴィンセント同情される。
ヴィンセント15歳
シーザー30歳
焦げた炭のような黒苦い思い出である
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