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「…しかし最近の我が国は世界的なビジネスにおいてシンガポールや香港に一歩劣っていると言わざるおえない。」
俺は柾樹重位(まさき ちゅうい)、高校生だ。
今は現代社会の時間で絶賛仮眠中。
別段優秀でもない一般生徒である俺にはすっげえ退屈だ。
なんかこういきなり魔法陣が出てきて勇者召喚とか、超能力に目覚めるとか、統一宇宙帝国が地球に宣戦布告とかさ。
これで俺に主人公属性とかがあればフラグとして回収されるのにな。
残念ながらそんなはずもなく…
キーンコーンカーンコーン
「む、チャイムですね。では今日はここまでにしときましょう。」
「きりーつ 礼!」
「「ありがとうございましたー」」
世は事もなし。何かが起こる余地なんてなかった。
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