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「あはは、相変わらずねえ カナちゃんてば。 祐希くん、よく 理性保てたわねぇ」 「俺は、レナさん派ですから」 「あらあ、嬉しいこと 言ってくれちゃって」 レナさんにほっぺをつつかれ、 祐希はデレっと頬を緩めた。 祐希ってば、…どこで 覚えたのよ、そんな甘めトーク。 後で問い詰めることにして、 …とりあえずわたしは、 カオリさんのデータを 少しだけ集めよう、と思った。 「カナさんとレナさんは、 お仕事の関係で お友だちになったんですか?」 「うん、そう。 銀座の同じ店で、 ナンバーワンを争ってた 時期もあるのよ」 「……すごいですね」 正直、よく分からないけれど、 「銀座の店でナンバーワン」という 響きには、何となく凄味がある。
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