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ソファーの方を見ると、 テレビを見ていた翔平くんが 背もたれから目だけ ひょっこり覗かせている。 ――か、可愛いっ…。 …ぎゅーしてスリスリしたい…っ。 その仕草に胸キュンして 目をうるうるさせていると、 翔平くんがまたしても わたしの迫力に気押され、 頭を引っ込めてしまった。 ――しまったっ、 また逃げられた……。 リアルにショックを受け、 しょんぼりしながら顔を戻すと、 春山先生がじっと こちらを見ていた。 「な、なんですか」 「……お前、翔平を どうしたいの?」 「……」 …そんな、…ひとのこと 変態みたいに…。
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