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***** 「失礼します…」 わたしは先生の後について、 おずおずと部屋の中に 入って行った。 「ほら。別に、大して 面白くもないだろ」 「いえっ…とっても 面白いですっ」 先生は呆れたように わたしを見て、 スチールシェルフの方に向かった。 膝をつき、一番下の段に置かれた 大きな黒い箱の中を探り始める。 わたしは、室内を ぐるりと見渡した。 ……男子の部屋、って 感じだなあ……。 シンプルなガラステーブルや 勉強机、そして姿見、 シングルベッド。 収納はスチールシェルフと 作り付けのクローゼットだけの、 すっきりとした部屋だった。
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