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「…何?」
「再来週からアメリカへの出張が決まってね」
出張?…アメリカ?
凄く遠い所じゃない。直ぐに向かえる場所じゃない事くらい、私にだってわかる。
「…パパ」
「美咲は仕事があるし、何より治安の悪い場所へは連れて行けない」
「…ええ」
「幾ら安全とは言え、美咲一人にする訳にも行かない。そこで私は考えたんだが、二人のどちらかが、ここに残って美咲を護衛してくれないか?」
パパは私から視線を外すと、ボディガードの二人を交互に見据えた。
……え?
私にもボディガードがつくって事?
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