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いまだにまだ混乱している頭を整理しようと落ち着かせると再び自室を出た所で、自室の横の壁に背を凭れ掛けさせ立っている仁さんが居た。
「…っ！？」
「驚き過ぎだろ」
「だ、だって…」
こんな所で一緒に居たらパパに気付かれてしまう。早く戻ろうと仁さんの横を通り過ぎようとした時、壁に手をつかれ行く手を遮られた。
「だって？」
「早く戻らなきゃ変に思われてしまうじゃない。この手を退けて」
「様子がおかしいと思ってはいたが、この前の事を意識していたのか」
仁さんはおかし気に笑いながら私を見下ろす。
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