1142人が本棚に入れています
本棚に追加
/459ページ
なんせあたしは。
「んあ?」
幽霊等オカルトの類いが大っ嫌いだからだ!!!!
「本物、だよな?」
でもあたしの本気で放った拳を易々と受け止めたのは。
そんな芸当ができるのはあたしが知ってる限りでただ一人。
青く染めた髪、真っ黒な鋭い目、あたしよりも高い身長、あたしの好きだった香水の香り―――。
「偽物なわけねぇだろ、それとも俺の顔忘れちゃったわけ?」
そんなわけが無い、あたしがコイツの顔を忘れるわけ―――。
「…あ、やば。」
もし知り合いが幽霊になってても、あたしは駄目だ、全力で消しにかかる。
だって本当に駄目だから、情けないけど幽霊の類いが大っ嫌いだから、あの屎兄貴共のせいで!!
今でも思い出しても寒気が!!
血をが流しすぎて頭がくらくらする、そうだ、骨折れてんだった、なんか調子乗ってたら腕の色が変色してるんだけど。
もう腫れてるのレベルじゃねぇ、青紫通り越してわからない領域に達してるんだけど。
どれもこれも事態をややこしくしたこの馬鹿のせいだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!