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「ちょっと、前に行ってくる」
ジュースが出てくるのを待っていると、正樹さんのモテっぷりに我慢できなくなったお姉ちゃんが席を立って行ってしまった。
「えー…」
妹を置いて行くなよー。
一気に心細くなって少し俯くと、視界にジュースが現れた。
「クラブ初めて?」
顔を上げると、モヒカンのバーテンが微笑んでいる。
「はい…」
「敬語で話されるの新鮮だなー」
「はぁ、そうですか」
「真面目ちゃんなんだね」
学校ではあんまり真面目ではないですが、貴方に比べるとだいぶ真面目だと思います。と、心の中で呟く。
モヒカンの唇に口ピアスを見つけ、私は軽く眩暈がした。
刺激が強すぎる…
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