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きっと、しょんぼり気味だった
わたしを喜ばせるために、
デートに誘ってくれたんだ。
そう思うと、先生への愛おしさに
胸の奥がきゅっと音を立てる。
――おしゃれして行かなきゃ…。
寒そうだけど、
はるきちの大好きな鎖骨、
見せてあげた方がいいよね。
頭の中でのコーディネートに
手こずり、諦めて
クローゼットを直に
確認しようと、ベッドを
下りた時だった。
ブーン、と携帯の振動音が響いた。
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