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「本当ならお前も、
同じ制服を着た彼氏と一緒に
手を繋いで帰ったり…。
昼休みに屋上で膝枕したり、
…学校帰りに
ファミレスに寄ったり…。
そういう、ごく普通の
経験が出来たのに」
「……」
「今しか出来ない恋愛を
お前に諦めさせて、
このまま俺が
お前の高校時代を
独り占めしても、
いいのかなって……。
お前の、何か大切なものを
失わせてるんじゃないかって。
…たまに、そんなこと
考えたりも、する」
先生はわたしの顔を
じっと見つめ、
…鼻をつん、とつついた。
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