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「まず、私について話ます。」
ゆっくりと話始める。
「私の名前は何度も繰り返し言いますが朝霧紅葉です。あぐりさんには見せましたが陰陽道の使い手です。」
陰陽師ということを知らなかった愛次郎は息を飲んだ。
「私は、幼いころに養父母と別れていろいろな家に行きました。まぁ、養父母は薬屋を営んでいたので、ケガを治すぐらい何でもありませんよ。だから、医務室にて、皆さんの健康を支えればと考えました。」
「山南さんに脅され…いえ、誘われ天涯孤独の私を女でありながら、引き取りこうして"壬生浪士組監査"という仕事をくれました。」
山南さんに脅され…のところで、土方は苦笑した。
あの笑みに反抗できるものは少ない。
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