1人が本棚に入れています
本棚に追加
一階から二階へ上がってきた僕は兄貴の部屋の前で深呼吸をしていた。…いや、本当この人は疲れるんですよ。
さて…
バタン!
「兄貴!突撃だこの野郎っ!!」
「来たな、わが弟よ…くっくっくっ…この時を待っていたぁああ!」
「マジすか」
「貴様ぁ、我のアイシクル・ボックス(冷蔵庫)から幻想たる宝玉(少し高かっただけのプリン)を掠め取ったことは、すでに知れている!」
「あ、知ってたんだ、ごっめぇん」
「貴様、なんだその態度は?我を挑発しているのではあるまいな?デス・クルエイエーズたるこの我にだぞ??ふっ、そんなことをしていたら我のこの眼が「カメラに向かって自己紹介を!」
「あ、どうも~宗太郎でーす!」
長々と兄の痴体、申し訳ありませんでした。兄の荻野宗太郎(オギノソウタロウ)です。
荻野宗太郎
大学一年生
身長 177cm
体重 67kg
髪型 アホ毛ピョン
長男
一人称 われ?or俺
ええっと、ちなみに言っておきますが兄貴は普段はこんなんではないです。もっと普通です。
「ところで、何でお前はビデオカメラを持っているのだ?」
「あぁ、これ?まぁ、細かいこたぁ気にすんな」
「ま、まさかそれで今までの俺を撮り、そして家族が全員いるところでそれを流すのか!?そ、そんなことをしたら俺は…は、恥ずかしいじゃないか!!」
「やるか!そんなこと!!てか、恥ずかしいのわかってんならやるな!」
くそ!面倒くせぇ!
僕は兄貴の部屋からそそくさと出ようとしたとき
「なんだ?遊んでいかないのか?一生懸命片付けたのに…」
「月夜と同じことを言うなぁぁぁ!!気持ち悪いわ!!!」
どこで見てたんだ!?
くそ!やってられっか!
僕は急ぎ足で逃げるように兄貴の部屋から出ていきました。
最初のコメントを投稿しよう!