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僕も風呂上りで、髪も適当にタオルで拭いただけだから、同じような恰好なんだけど。 「何時でも良いよ。悠斗の都合で」 「俺はいつでも良いし。どーせ暇だから」 「ねぇ、親がいない間に一人でノビノビしてようとか思わなかった訳?」  ずっと引っ掛かっていた小さな疑問。僕だったら誰も呼ばずに一人の時間を楽しむだろう。 「無いな」  気持ちいい程にキッパリと言い切る。 「あ、そう……。ご両親は旅行の間、僕が泊まりに行くこと知ってるの?」 「大丈夫。っつーか、初めてじゃないじゃん」  前にも悠斗の家に泊まったことがあるらしい。が、当たり前の事だけど僕は知らない。
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