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迎えた翌日。
寝たのはそこまで遅くなかったはずなのに、目覚めたのは九時をとっくに過ぎてからだった。
「遅かったわね。悠斗君の家に行くんじゃないの?」
「そんなに早くは行かないよ――」
リビングに降りると、父を送り出し洗濯物を終えただろう母が、ソファーで横になり寛ぎながらテレビを見ている。
「そう。じゃあ後でパン焼くから持っていけば? 一斤あれば、明日と明後日の朝ご飯になるでしょ。足りない分は自分たちで何とかしなさね」
「えっ――なんで?」
まだ母には二泊な事は行ってないのに。
「この前バッタリ会った時に、悠斗君ママから聞いてるもの。ご夫婦で温泉旅行ですって。仲良いわよね」
悠斗の両親が仲が良いかどうかは置いておいて……既に連泊のことは了承済みらしい。
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