吉住耀子

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あの日を境に、祖父とは良く話をするようになった エクラに入社するギリギリまで、毎日店に入った それまでは、人生楽勝。 そんな風に思っていたけど、世の中そんなに甘くないのだと。 ――初めて味わった、挫折。 斜め向かいでは、アティロンの売り上げが日に日に上がっているというのに、 店頭にまで立ちはじめた俺が、学んだのは 売れない、現実。 ――損益分岐点すら、頭に入れてない店長。 仮にも一番店のこの売り場が、予算を取れない。 気がかりになって、休みの日には、近郊の店をまわるも ここ以上に、どこもかしこも売り上げが悪い
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