一匹狼なあたし。

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2年3組。 教室の看板を見て戸を開ける。 ガラガラガラッ。 教室のドアを開けると、一斉に皆がこっちを見る。 『…金色の悪魔、来たよ。』 『こえー。顔は可愛いけどな、関わりたくねぇかも』 …本気でどいつもこいつもウザい。 別に不良じゃないし。…好きで金髪になったわけでもないし、耳の穴なんか産まれたときから開いてたんだもん。どうしようもない。 あたしは自分の席に座って机に顔を突っ伏せる。 『こわっ!めっちゃキレてるよ!』 「キレてないでしょ。」 え…? びっくりして顔を開ける。 成海 颯(ナルミ ハヤテ)。 彼はクラスで男女共に人気が高くて明るく元気で、地毛の茶色い髪で太陽みたいな男の子。 クラスの女子が喋る。 『はやてぇ。絶対怒ってるよ!だって今めちゃくちゃ睨んでんじゃーん!』 また別の女子が、 『そうだよー。颯は優しすぎね。』
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