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「ぅわ!」  突然ステンドグラスから何かが激しく光りだし、沙乃達全員がその閃光に目が眩んだ。 「·············」 「······今の何だったの·····?」  光はほんの          ほんの一瞬だった。  静まり返る教会内で唖然とする一行は暫く周りを眺めていた。 「特に····さっきの以外で·····」  何かが変わったようにも見えない。  願いが叶うとか未来が見えるとかそんな予兆すら感じられない。 「なぁ·····もぅ帰ろうぜ?」  気味が悪く感じた森信は心底帰りたそうにしている。 「何?お前ビビってんの??」 「ちげぇし!ビビってねぇし!!」  それを指摘して弄り出す史也の方が肝が座っている様にも見えない事はない。  よくわからないまま目的も済み、森信が帰りたがっている理由から沙乃達は長元家に帰る準備をしていた。 「·········?」  そんな中、聖月は自分の手を見つめていて握ったり開いたり不思議な行動をとっていた。 「ツキ?どうしたの?」 「············」  沙乃が話しをかけ肩に手を置いた時、ゆっくりと聖月は振り向いた。 「······ッ··き?」  いつもの聖月とは全く雰囲気が違う。    その酷く濁った瞳はまるで      別人の様に感じられた。 「おーい!行くぞー!!」  出入り口前で沙乃と聖月を呼ぶ陽介の声が教会に響く。  それに応じる様に聖月は陽介達の方へ向かった。 「···········」  史也に再び呼ばれるまで沙乃は聖月の背中を見続けていた。 ーーーーー 「結局あの光なんだったのかな?」  学園からの帰り道。まだ学園の敷地内を歩いている中、真美は未だあの光りが気になっている。 「何でもよくね?それより眠てぇ·····」  史也はあの光りにもう感心はなく、とにかく家に帰って早く布団に潜り、眠りにつきたかった。
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