344人が本棚に入れています
本棚に追加
「かなり、似てんの?」
「…うん、似てると思う…」
「そっか」
田辺くんは少し
難しい顔をすると、
腕を組んでテーブルの
一点を見つめた。
「お前、覚えてねえ?
10月ごろだったかなあ。
恋パラ水曜日でゲスト出演して、
俺と二人で相談受けたの」
「…んーと…」
「ほら、モトカノの写真を
イマカノに見せたら、
大泣きされたって話」
「あ!…うん、覚えてる」
「えーとえーと、
…あれだよ、うんと…」
田辺くんはおでこを
指先でトントンしてから、
ぱっと目を見開いた。
最初のコメントを投稿しよう!