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「かなり、似てんの?」 「…うん、似てると思う…」 「そっか」 田辺くんは少し 難しい顔をすると、 腕を組んでテーブルの 一点を見つめた。 「お前、覚えてねえ? 10月ごろだったかなあ。 恋パラ水曜日でゲスト出演して、 俺と二人で相談受けたの」 「…んーと…」 「ほら、モトカノの写真を イマカノに見せたら、 大泣きされたって話」 「あ!…うん、覚えてる」 「えーとえーと、 …あれだよ、うんと…」 田辺くんはおでこを 指先でトントンしてから、 ぱっと目を見開いた。
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