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「じゃあ、お祝いしなくちゃね。
放送部のみんなと、それから…」
「ダメだよ、椎名」
田辺くんはそう言ってから、
ストローでコーラを
ちゅうっと吸った。
「え、どうして」
「奈良崎も同じこと
言ってたけど……
皆がこれから受験だっていうのに、
お祝いなんかしてもらうわけには
いかないだろ」
「あ…。そか…」
「お前らも受かってから、
春休みに一緒に盛大な
お祝いしよーぜ。
…春山先生も一緒に」
「…うん、そうだね」
わたしは笑顔を見せて、
紙カップに入った
ホットミルクティを一口啜った。
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