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至って普通な部屋。と言うより、以前の部屋と何一つ変わらない内装、テレビ、本棚、テーブル、ゲーム機、ベット。
「………。」
流石に驚きである。
彼、雅史が誘拐、もとい誘拐されてから数時間で部屋も雑貨用品も全て取り揃えられた、驚きの一言だ。
「たしかお部屋はこんな感じでしたわね…?何か足りないものでも…あ、たしか本棚にエ」
「いや言わせないから。」
プライバシーくらいは察して欲しい。
「雅史君は控え目な胸が良いみたいですわね?」
「………。」
ぐう、の音も出ない。
「…今日から此所で暮らしてもらいますわ。学園が用意したものですから…まあ、家賃は無しですわ。」
「え、それで良いの?」
「…ふふ、理由は今からお教えしますわ…?」
意味深な言葉と共に真理亜は彼に紙を手渡す。
「…これは?」
その紙に目を通す。
「光雲学園が用意する部屋の家賃は無料です。ですが、定期的にヤミ金部が徴収に参ります。払いたくなければ逃げて下さい。尚、ヤミ金部に捕まれば搾り取られます、主に部屋主のお小遣いを。」
「……どう言う事なの。」
何やら理解出来ない内容の文が並べられている、理解しようにも脳が拒否する。
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