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「その紙に書いてある通りですわ。此所の生徒達は常にお金を数百万程持っていますから。」
「すごっ!?」
百万円、そんな大金持ち歩く事が自殺行為だろう。が、理屈と現実に囚われない、それが光雲学園。
「そうそう、雅史君にはヤミ金部の取り決めやルールを説明しなければなりませんわね……。」
ぱちん、と指を鳴らす真理亜。
途端に雅史の部屋に黒服のサングラスを掛けた強面の男が入ってくる。
「お嬢様、お持ちしました。」
「ありがとう、セバスチャン。テーブルに置いて頂戴。」
「はっ」
そう言われセバスチャンと呼ばれた黒服がテーブルへと「ヤミ金部マニュアル」と可愛らしい文字を書かれた書類を数冊置く。
「…ヤミ金部マニュアル?」
「ええ、これに添って雅史君も徴収して頂きますわ。」
「は、はあ…。」
「さて…先ずは第一条。」
・ヤミ金部はお金の貸し借りを行う部活であり、他には学園で行われるイベント関係に資金を提供する部活である。
・ヤミ金部にお金を借りる際は、契約書を書いて貰い、何時までに支払いをするか取り決めを行う。
・支払い期日までに支払いが出来ない場合は問答無用でターゲットを確保します。その際はO☆S☆I☆O☆K☆I☆を実行します。
・利子は十二。
「………。」
「先ずはこんな感じですわ、覚えましたか?」
「ま、まあ…うん…。」
O☆S☆I☆O☆K☆I☆とは何だろうか…気になるが聞けないチキンハート。
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