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その言葉に怜は少し考える素振りを見せる……そして、静香の熱意が伝わったのか、怜は軽くため息をつくと静かに語り始めた
「俺が麻雀部に入りたくないのは、麻雀が嫌いだからだよ」
その言葉に静香は驚きを隠せないで思わず口を挟む
「う、嘘でしょ!?
昨日もあんなに楽しそうに麻雀してたのに……あれが演技だったってことなの?」
「ううん、麻雀するのは楽しいよ……
でもね、それ以上に麻雀のことが嫌いなんだ」
「それって、どういうこと?
私には言ってる意味がよくわからないよ」
「まぁ、一つずつゆっくりいこうか……
あれはもう2年も前のことになるかな……」
そう語る怜の目はどこか懐かしそうに……そして、それ以上にどこかもの寂しそうに、静香にはみえた
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