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今年も例年通り美しく花を咲かせた桜の時期も過ぎ、5月を迎えようとしていた。
入学式では初々しい感じで中学生っぽさが残っていた一年生達も、高校の生活に慣れてきたのか、少しずつ高校生らしくなってきている……
今、光焔学院の教室で授業を受けているこの少年も、そんな一年生達の中の1人だった
はぁー、眠いなぁ……色々してると寝ること忘れるんだよね
うーん、学校が自由登校にならないものか
……まあ、無理だよな
そう思いながら大きくあくびするこの少年の名前は古木怜【ふるき.さとし】
やりたい事以外は適当な彼は、自宅から歩いて5分の距離にあるという理由だけで、この高校を選んだことからもその性格が伺える。
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