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そのため彼にとって授業は退屈なものでしかなく、睡眠や教室の窓から外を眺めるといったようなことをするだけの、ただ暇を持て余すものであった。
そうして窓の外を眺めていると、授業の終わりを告げるチャイムが学校中に鳴り響く……
そのチャイムで黒板に字を書いていた先生も、今日はここまでと授業を終えて、学級委員による起立! という号令がかけられた
ふぅー、やっと昼休みか……食堂にでも行くかな
彼が特に使うこともなかった教科書を鞄にしまい、食堂に行くため教室から出ようとした時だった。
「キャッ!!」
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