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…うまく潜入出来たかも…。 『白井さん、遠くに 行くかもしれないんだって』 『俺のこと、 忘れないでって、言ってた』 これで、白井さんの 抱えている恐ろしい 『何か』を 探り当てることが出来れば。 白井さんを、その『何か』から 助け出せるかもしれない。 今の時点で白井さんを 騙していることに、 もちろん罪悪感はあったけれど、 何とか作戦の第一歩を 踏み出すことが出来た。 レナさんに早く 連絡しなければと、 わたしの意識は、すでに そちら側に傾いていた。
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