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…おいしい……。
うっとりしながら
3つ目のケーキを食べていると、
向かいのソファに腰かけた
白井さんが目を
ぱちくりしている事に気付き、
わたしはフォークを止めた。
「…なにか…」
「…う、うん…」
一つ目のケーキを
まだ半分くらいしか
食べていない白井さんは、
唖然とした顔をしながら、
「よく、3個も
食えるなあと思って…」
「えっ。だって、
3個食べていいって…」
「…いやいや、
もちろんいいんだけどさ。
…甘くないの?」
「甘いですけど…
おいしいから…」
「…すごいね…」
白井さんは感心したように、
「大丈夫だよ。…萌ちゃんは、
丸顔になっても可愛いから」
「……」
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