永遠に触れたくて

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 「ねぇ、もしさ、永遠がみつからなかったらさ」  「何?」  「私が教えてあげるよ」  「お前が? もっぷちゃんには無理だろ」  「なんでよー。絶対、ぜーったい見つけてあげるから。だから逢いに来て」  「面倒臭い」  「そんなこと言わないでよ。損はさせないからっ」  「ぷっ、なんだそれ」  「ほんとに、絶対見つけてあげるから」  「はいはい、期待してます」  「あーっ、信じてない」  「信じてるよ」  「もぉー。……あ、じゃあね」  「何?」  「私が見つけたら」  「見つけたら?」  「会いに行ってあげるから」  「ふーん」  「いっぱいいっぱい永遠を感じさせてあげるよ」  「あ、そ」  「ねえねえ、そうしたらさ」  「ん?」  「私と結婚してね」  「はぁっ!?」  「永遠に、傍に居てあげるよ」  「勝手に言ってろ」  「……あ、流れ星!」  「どこ!?」  「へっへー。見ちゃった」  「俺も見たかったな」  「願い事、叶うかな」  「さぁな? 叶ったら教えろよ」  「分かりました! 永遠の意味と合わせて教えてあげるよ、トキ兄!」  「忘れんなよ」  「はーい」  (fin) 2013/12/13
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