結:結ぶ恋(続き3)

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 そんな私たちの日々は温かく過ぎていき、私の誕生日があったり、海人さんと八重子さんが無事結婚したりなんてことがあって――なんと今は、昨日挙式を終えて新婚旅行に来ている。  私の誕生日の後、あれよあれよで結婚することに決まった。  私なんかでいいの? とかいろいろ思ったけれど、ただ私一人を望んでくれたことが嬉しくて、迷いもなくプロポーズも受けた。  海人さんの結婚式の直後、勢いで話が進んでいき、気付いたときには私は白いドレスを着せられていた……ような気がしなくもないけれど。  長井さんが言うには「モップちゃんはともちゃんに上手いこと丸め込まれてるよ」らしい。  それと言うのも、今日、6月10日の時の記念日が彼の生誕の日でもあって、どうしても今日がいいという刻也さんの我儘により結婚を無理やり早めたからだ。  とは言え、仕事で部署は離れた寂しさはあるけれど、私の毎日は幸せいっぱいだ。  砂浜を刻也さんと手を繋いでいる今も、柔らかで温かい幸せが胸に広がってたまらない。  願わくば、ずっと傍に居たい。  そう思っていた、ずっと。  だからそれが叶って、今は幸せ以外の言葉が見つからないくらいだ。  「なぁ、萌優」  手を繋ぐ刻也さんがぴたりと足を止めたから、隣を歩く私の足も自然と止まる。  沈む夕日が海に反射してキラキラ光って、綺麗だなって思いつつ振り返った。
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